地区社会福祉協議会(地区社協)とは?
地区社協は、住民自らが自分たちの生活する地域の生活(福祉)課題を自身の課題として受け止め、解決に向けたさまざまな取り組みを通じて、「誰もが安心して、豊かに、暮らし続けることのできる地域(まち)づくり」を進めるための任意組織です。
下関市では、概ね自治連合会を設置区域として、現在65地区(下関圏域48地区、豊田圏域5地区、豊浦圏域5地区、豊北圏域7地区)に地区社協を組織し、地域性に応じた住民福祉活動に取り組んでいます。
地区社協の構成は?
地区社協は、地域内の自治会役員、民生・児童委員、福祉員、婦人会、老人クラブ、子ども会などのメンバーを中心に構成されています。
また、防犯・防災組織、学校関係者、ボランティア団体等さまざまな分野の機関・団体を構成員に加えている地区社協もあります。
地区社協は地域づくりに関心のある方、何か地域の役に立ちたいと思っている方等、広く地域の諸組織や住民個々に呼びかけて組織的な活動を進めています。
今後は、さらに「福祉でまちづくり」を進めるために、地域の多様な社会資源(福祉施設、福祉サービス事業所、学校・PTA,企業、商店、警察、消防、金融、その他各種関係団体など)の参画や協働、連携が望まれています。
- 《主な構成団体》
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- ■ 住民自治組織(自治会、自治連合会
- ■ 公民生委員・児童委員
- ■ 福祉員
- ■ 老人クラブ
- ■ 婦人会
- ■ 子ども会 など
地区社協活動はなぜ必要?
(住みよい)地域づくりに向けて必要なことは、住民一人ひとりが地域福祉活動の担い手として地域内において支援を必要としている方を発見し、共通の認識を持ってその方が抱えている生活(福祉)課題の解決に向けた組織づくりや支援活動に主体的に参加することです。
地区社協活動とは、つまりそれぞれの地域の実情に応じた、柔軟な住民福祉活動を継続的、普遍的に進めるための仕組みづくりでもあるのです。
活動の財源は?
地域福祉活動を進めていくためには、財源を確保することが必要です。
地区社協では、さまざまな工夫を凝らしながら、活動費づくりに取り組んでいます。
- 《活動の財源》
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- ■ 住民会費、諸団体からの会費
- ■ 市社協からの助成金、共同募金配分金等
- ■ 個人や商店からの賛助金・バザー等の収益金、その他寄付金等
地区社協の活動内容は?
地区社協の活動内容は、それぞれの地域特性により異なりますが、基礎活動をベースに、概ね7つの分野に整理することができます。
- ① 住民参加による小地域福祉活動の推進
- ② 住民参加による福祉サービスの提供
- ③ 身近な地域の総合相談・ニーズキャッチ体制の整備
- ④ 緊急時・災害時の支援体制の整備
- ⑤ ボランティア活動の推進
- ⑥ 地域の生活課題の把握・解決策検討の場の提供、福祉学習・啓発活動の推進
- ⑦ 多様な媒体を通じた情報提供
- 《基礎活動(7つの分野を支える活動)》
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- ■ あいさつ・声かけの実施によるふれあい活動
- ■ ご近所の気になることの情報交換
- ■ ごみ出し、掃除、子守りなど困りごとの地域の支え合い
- ■ 活動の対象を、一人暮らし高齢者などの一部の人に限定するのではなく、地域において福祉ニーズを持つ人、全てを対象とした活動の推進